夜回り先生「商品には正当な価格がある。安さの追及はやめよう。異常に安い商品には、作った人たちの涙がこめられている」

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たいていの業界で人件費は製品のコストに占める割合が高いので、(長期的には)物価と賃金はほぼ比例するはずなんですよね。所得倍増計画でも、国民の暮らしが倍良くならないのは当然です。
結局のところ金持ちがいる限りはそれ以上に貧乏人がいなければ帳簿が合わないわけで、ある程度の規模を持つ国には必ず富裕層と貧困層が混在し、富豪だらけの国があれば必ず周辺国に犠牲になる貧民がおり、とてつもなく貧しい国があれば代わりに(直接搾取はしてないにしても)儲かってる国があるわけで。
 
ドバイが国民総ニートに近くても豊かなのは低賃金で働く外国人労働者によって支えられているし、中国の経済成長と日本の経済成長は両立しないのが普通です。
 
なるべく安く買う(後進地域優遇)のが最善策というわけでも、なるべく高く買う(先進地域優遇)のが最善策というわけでもありません。「値段あたりの品質が良いもの(サービス含む)」を買うのが、皆で幸せになるための手段として最も正解に近いでしょう。
つまり「ぼったくり」と「安物買いの銭失い」を無くす、と。

これが実行不可能なのは、人間が物の価値を正確に見極められるほど優秀じゃない、という能力的限界のせいですね。分野によっては、専門家でも見ただけじゃ判別できないでしょうし。